NISTEP注目科学技術 - 2020_E881

概要
CRISPR-Cas9を筆頭に、種々のゲノム編集ツールが確立されてきたが、これを本来の目的(=ゲノム切断)以外の用途で利用する試みが近年進められている。配列を書き換えることなく転写のON/OFFを切り替える転写調節技術や、エピジェネティック修飾を改変するエピゲノム編集技術、特定の染色体領域を可視化する技術など多種多様な応用が進んでいるが、各要素技術の進歩に伴い、これらのゲノム編集派生技術の開発が、一つの研究分野を形成しつつある。最近のトピックスとしては、in vitroで微量核酸を検出する技術を、昨今の新型コロナウイルスの安価かつ迅速な診断に応用する試みなども進められており、時勢とも一致して動向が注目される領域となっている。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E881
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度 -
2020年調査にはこの項目はありません。
実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 43 (分子レベルから細胞レベルの生物学)
分析データ クラスタ 6 (分子生物学/診断・治療)
研究段階
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インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
スケーラビリティの劇的な向上がブレイクスルーとなり得る。エピゲノム編集を例にとれば、現状の技術では特定のゲノム領域のエピジェネティック修飾をピンポイントで操作することを主眼として技術開発が行われているが、ゲノム全合成の時代に向けて、合成した全ゲノムに対してエピゲノム操作を加える“エピゲノム合成”が可能となれば、全ゲノムスケールでの合成的機能アノテーションが可能となり、革新的技術となる。