NISTEP注目科学技術 - 2020_E875
概要
大腸菌や酵母等、従来より産業微生物として利用されてきた従属栄養細菌に、ギ酸、一酸化炭素、水素等の還元的化合物をエネルギー源として利用するポテンシャル及び炭酸固定する能力を付与し、カーボンニュートラルに貢献し、且つ有用物質生産に直結するスーパー微生物の誕生。一酸化炭素から物質生産を行う微生物としてランザテックが有す従属栄養系統群に属す一酸化炭素性菌が最もよく知られた存在である(積水化学が廃棄物からのエタノール生産において連携を発表している)が、遺伝子操作性等、汎用性を考慮すると、膨大な応用事例のある産業微生物への機能付与が逆ルートとして期待される。1-2年、海外を中心に試行例が複数論文として発表されている。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E875 |
---|---|
調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 公的機関 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 38 (農芸化学) |
分析データ クラスタ | 31 (環境化学) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
エネルギー獲得系の機能にはしばしば膜蛋白質が関連し、他の微生物からの導入が困難な場合が多い。一方、また、従属栄養微生物自身もエネルギー獲得に利用可能な酵素をしばしば有すが、通常はエネルギー獲得とは逆反応に使われていることが多く、それを逆反応に利用するように持って行く機能改変も容易ではない。実験室レベルでの改変は可能であると思われるが産業利用に可能なレベルまで機能強化することが出来るのかどうかが鍵となる。