NISTEP注目科学技術 - 2020_E788
概要
単分子やウイルス等の無標識高感度微量検出技術。特に多孔質炭素ナノワイヤーアレイとその単分子・微量ウイルス検出技術。光と物質との相互作用の結果として発生するラマン散乱光は物質固有のスペクトルをもちラマン分光法を生み出したが、レーリー散乱と比べ信号強度が6~7桁も低いことが課題であった。その後、1973年にSERS(表面粗さを持った金属基板に物質を付着させることで、金属粒子と物質分子間の共鳴が生じラマン信号が増幅)が発見され信号強度の課題は解決された。しかし基板が金属のため酸化による再現性の低下や、ホットスポット(特定の部位にラマン増強が局在化する)、また熱の発生や生体親和性が低いという課題があった。一方で多孔質ナノワイヤーアレイを基板にもちいることで、50年来の課題であったこれらの問題が解決される見通しが立った。特に今の時代においてウイルスの無標識検出への適用が期待される。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E788 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | 情報通信 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 28 (ナノマイクロ科学) |
分析データ クラスタ | 37 (電磁波・光学・レーザー・光半導体) |
研究段階
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インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
現象が確認されて間もないので、多孔質炭素ナノワイヤー中での電荷移動の理論的解析とその現象の把握、そしてそれを基にして安定的に作成するためのプロセス開発を行うことが必要であり、実用化のためのブレークスルーである。