NISTEP注目科学技術 - 2020_E746
概要
人体における食品の消化・吸収過程を模擬し食品の体内動態を評価する技術に注目しています。「人生100年時代」においては、幼少期、青年期、中年期、前・後期高齢期といったライフステージにおける人体機能の変化に対応して「おいしく、機能的な」食品の設計が求められています。世界的に動物実験の実施が制限される方向に向かう中、人工的環境下で食品の動態を分析評価し、これを基礎とした食品開発につなげる技術は今後その重要性を増すものと考えます。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E746 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 59 (スポーツ科学、体育、健康科学) |
分析データ クラスタ | 25 (食品化学・栄養学) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
食品の機能性に関する知見の蓄積は目を見張るスピードで進んでいます。一方で、摂食後の食品が体内でどのように消化・吸収されるかという過程の解析によく用いられる動物実験を廃止・縮小する流れは世界的に広まっています。これまでに得られている知見を実際の食品開発・製造に活かすためには、非動物実験的な食品機能の評価方法の確立、評価装置の開発、評価規格の標準化が必要であり、国際的なレベルでこれらに取り組むことが技術的なブレイクスルーにつながると考えます。
また、上記分野、特に物理的・化学的な食品の特性をふまえた食品製造プロセスに関わる研究開発に従事できる食品工学分野の研究者の育成も必要です。大学等の高等教育機関において「食品」を冠する学科・専攻・講座等の組織が減少する中、当該分野の発展に貢献しうる人材の確保は急務です。ただし、必ずしも「食品を専門とする研究者」というかたちである必要はなく、多様な専門性を持つ研究者が参入し、学際研究分野として食品研究が活発になることが望ましいと考えます。
また、上記分野、特に物理的・化学的な食品の特性をふまえた食品製造プロセスに関わる研究開発に従事できる食品工学分野の研究者の育成も必要です。大学等の高等教育機関において「食品」を冠する学科・専攻・講座等の組織が減少する中、当該分野の発展に貢献しうる人材の確保は急務です。ただし、必ずしも「食品を専門とする研究者」というかたちである必要はなく、多様な専門性を持つ研究者が参入し、学際研究分野として食品研究が活発になることが望ましいと考えます。