NISTEP注目科学技術 - 2020_E670
概要
臨床材料を用いたメタゲノム解析による感染症および疾病の網羅的スクリーニング技術に注目しています。現在のゲノム 診断では、感染症および疾病と関連のある標的遺伝子を増幅して検出する方法が採用されていますが、この場合、標的遺伝子以外の情報が得られないという限界があります。臨床材料に含まれるゲノムDNAを高い精度で網羅的に解読できる技術が開発されれば、前述の限界を克服することが可能になります。例えば、結核が疑われる患者の診断において、結核菌DNAだけでなく他の病原体の核酸を幅広く探索することで、起因菌の探索が用意になることが期待されます。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E670 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 団体 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 58 (社会医学、看護学) |
分析データ クラスタ | 6 (分子生物学/診断・治療) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
臨床検体に含まれるDNAやRNA分子を増幅することなく、一分子単位で直接解読することが望まれます。現在、最も近いのは、英国のオックスフォードナノポアテクノロジー社が開発しているMinIONシークエンス技術です。一塩基当たりの正確性が97%程度ですので未だ不十分です。99.9%程度の正確性が求められるため、シークエンス技術のブレークスルーが必要です。