NISTEP注目科学技術 - 2020_E657
概要
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って,公共空間で非接触な殺菌用途としての紫外線が注目されている.特に,波長が200-230 nm程度の紫外光はFar-UVCと呼ばれ,人の皮膚や目に損傷を与えることなく,ウイルスの不活性化ができる.現在,この波長域はエキシマランプを用いて実現されているが,環境負荷が高い有毒ガスの使用,短寿命,高コストといった多くの欠点を有している.これを窒化物半導体を用いた固体光源(LED)に置き換えることができれば,多くの欠点が改善されるため,白色LEDと同様に多くの場所に設置可能な殺菌デバイスが実現できると考えられる.
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E657 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 21 (電気電子工学) |
分析データ クラスタ | 37 (電磁波・光学・レーザー・光半導体) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
Far-UVC領域のLEDはp型層のアクセプタの活性化エネルギーが高く,十分な正孔の供給が原理的に困難であるため,発光効率は1%以下と低く,発光効率を大幅に向上するブレイクスルーが必要である.正孔の高密度化,電子線励起法等の他の励起手法の導入,トンネル接合や変調ドーピングなどのデバイス構造の開拓,などの研究推進によりこの問題の解決が期待される.