NISTEP注目科学技術 - 2020_E593
概要
in vivo conversionという技術で、体内の自分の細胞を、iPS細胞を経ずに、体内でそのまま別の種類の必要な細胞に変化させる技術のことで、病気を治すのために応用できる。例えば、重篤な神経変性疾患（正常に働く神経細胞が失われる）の場合、周りのグリア細胞を神経細胞に変化させることで、脳内で失われた神経細胞の機能を取り戻すことができる。このような技術の効果は、動物モデルで報告されている(Wu et al., Nature communications 2020)。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
| ID | 2020_E593 |
|---|---|
| 調査回 | 2020 |
| 注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | ライフサイエンス |
| 専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
| 実現時期 | 10年以降 |
| 分析データ 推定科研費審査区分（中区分） | 46 （神経科学） |
| 分析データ クラスタ | 53 （臨床医療/内科一般） |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
この技術の弱点は、遺伝子の変異によって病気が引き起こされていた場合、変化させた細胞もまた、病的な特徴を示す可能性があることである。そのため、ゲノム編集技術のような遺伝子情報の書き換え技術を併用する必要がある。また、実際に人の治療に応用する場合には、他の遺伝子に変異が入らないようにしたり、他の細胞や臓器に影響が出ないように、安全性を高くする改良が必要である。