NISTEP注目科学技術 - 2020_E554

概要
地球温暖化対策に伴う二酸化炭素(CO2)の固定化技術です。CO2固定化に伴うエネルギー消費が高くなれば、結果としてCO2固定となっていない可能性があるため、現在活用されていない資源を利用してCO2の固定化を行っていくことが望ましいと考えられます。植物や植林の成長促進に関する技術は、CO2を固定するだけでなく、将来的な人類の人口増加に伴う食料供給に対して重要な解決を与えます。一方で、それだけでなく長期的にCO2を固定化する技術、例えば、地中に保存することや海へ溶解させることも候補に挙がることがありますが、その中でも安定的に固定できるCO2の鉱物化の技術とその活用に注目しています。これまでも欧米や日本がCO2の固定化のために、アルカリ岩や地熱発電所に着目し、これらの場所でCO2を含む鉱物(炭酸塩鉱物)を作ることを試みてきました。炭酸塩鉱物にすることで、現在、利用されている石灰岩を消費せずに、セメントや石材といった活用ができます。炭酸塩鉱物形成の物理・化学条件が明らかになれば、資源としての量の確保も可能であり、短期的に実現可能な技術と考えられます。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E554
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 環境
専門度 -
2020年調査にはこの項目はありません。
実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 17 (地球惑星科学)
分析データ クラスタ 31 (環境化学)
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
実証実験が必要になるため、地方自治体の理解・協力が必要になると思います。