NISTEP注目科学技術 - 2023_E188
概要
タンパク質の精密化学改変や精密化学合成の開発と創薬的利用
キーワード
タンパク質 / 有機合成化学 / 創薬
| ID | 2023_E188 |
|---|---|
| 調査回 | 2023 |
| 注目/兆し | 注目 |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | ライフサイエンス |
| 専門度 | 低 |
| 実現時期 | 10年以降 |
| 分析データ 推定科研費審査区分（中区分） | 47 （薬学） |
| 分析データ クラスタ | 5 （分子生物学/薬理学） |
研究段階
無保護アミノ酸を原料としたペプチドの精密合成や、タンパク質の有機合成手法による修飾に必要な、疎水性ペプチドの精密化学修飾法や、ペプチド上の特定のアミノ酸残基の選択的修飾法が論文的に報告されている。
インパクト
これまでに培養等の生物学的な手法に頼ってきたタンパク製剤の調達を、有機合成手法に置き換えていくことで、安価・安全に行うことができるようになり、高額であった希少疾患の医療においても安価に製剤を提供できることとなる。ひいては社会問題となっている公的医療費の拡大を抑制することも可能となると予想できる。
必要な要素
現在報告されている技術の更なる精密化と、対象となるペプチド分子量やアミノ酸残基の拡大が必要であると考えられる。また、改変部位の確認のためには、巨大分子の精密かつ簡便なルーティーン解析法が必要であると考えられる。