NISTEP注目科学技術 - 2020_E483

概要
近年、洋上風力発電や海底都市の建設など深海領域に構造物を構築する動きがみられ始めるようになった。これは、日本のように海に囲まれた国土を有する国においては領海の新しい活用方法として非常に注目を集めており、現在その実現性に向けた試みが行われ始めている。
深海領域では、多種のイオンを含む海水の化学的侵食と高水圧に常時曝される環境となる。したがって、深海領域に構造物を構築する際には、これらの環境に長期間耐えることのできる材料であることが前提となり、セメント系材料が着目されている。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E483
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 社会基盤
専門度 -
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実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 22 (土木工学)
分析データ クラスタ 31 (環境化学)
研究段階
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インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
深海領域において要求されるセメント系材料の性能としては、海水による化学的侵食と高水圧に対する安定性である。現状の課題としては、低温高圧環境下における化学的侵食のメカニズムが未解明な点、高水圧下における水中のセメント系材料の力学挙動が未解明な点、さらにこれらが同時に作用したときの構造耐久性能を評価する手法がない点、が挙げられる。これらの現状の課題を解決すること必要になる。