NISTEP注目科学技術 - 2020_E460
概要
CO2を始めとする地球温暖化ガスの回収・利用・貯留に関する研究。特に大気からのCO2回収は、きわめて困難な条件での分離回収となるが、それに関するキラーテクノロジーやコンセプトがない。一方、植物は非常に温和な条件で、大気からCO2を回収し、それを炭素源とする、炭素循環をすでに確立している。それらを手本にすれば、人工的にも可能と考えらえるが、いまだ人類が到達されていない技術である。ムーンショットプロジェクトでも本課題は取り上げられているが、社会実装を狙いすぎている感があり、もっと基礎学理を確立しなければ、厳しい状況かと思われる。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E460 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年以降 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 64 (環境保全対策) |
分析データ クラスタ | 31 (環境化学) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
大気に関してしまって、きわめて希薄になってしまったCO2を、以下に温和条件下で回収するか、これについては大きなブレイクスルーが必要である。特に植物のように、それ自身が動くことなく、極低濃度のCO2を、(ポンプなどで吸引することなく)葉から回収していることを踏まえると、技術的には不可能ではなく、原理原則を踏まえれば、実現可能だと思われる。これを例にとり、単純なバイオミメティックというだけでなく、それからのエッセンスを抽出したシステムが構築できるはずである。これを支えるバイオから化学系の基礎学理が大きなブレイクスルーの役割を果たすのではないかと考えられる。