NISTEP注目科学技術 - 2020_E453

概要
注目科学技術は「学術全般、あるいは専門知に関するコミュニケーションの理論」である。人文学に関する科学技術コミュニケーション的活動が、国内ではここ5年ほどで活発化してきている。このような活動は、英国では「Public engagement」と呼ばれるのに対して、国内では「人文学コミュニケーション」または「人文知コミュニケーション」と呼ばれている。これら学術全般、あるいは専門知に関するコミュニケーションには共通性があるため、科学技術コミュニケーション理論を拡張し一般化することが可能だと考えられるが、管見の限り欧米ではまだその動きが明確には見られない。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E453
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度 -
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実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 9 (教育学)
分析データ クラスタ 20 (歴史・思想・哲学・芸術/近現代史,思想)
研究段階
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インパクト
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必要な要素
科学技術コミュニケーション理論を、学術あるいは専門知一般に拡張するためには、科学と人文学や、学術と技術などの、それぞれの要件や特徴、成立や変遷について理解することが欠かせない。このような俯瞰図を描くにあたり、西洋における科学の発展を客観的に分析でき、母語で高等教育と研究ができる我が国には稀な優位性がある。しかしながら英語による覇権が長く続き、カタカナ表記で済ませる専門用語が増えている。この状態を放置すれば、書籍の和訳が難化し、分野間の理解とコミュニケーションはますます難しくなる。もし、諸学会の力を結集し、5年ほど集中して訳語を整備できれば、諸学問および学術と技術の関係を整理する基盤となろう。