NISTEP注目科学技術 - 2020_E443

概要
加速器駆動システムによる核変換技術:
使用済み核燃料中に存在する高レベル放射性廃棄物について、放射性毒性が強く半減期の長い核種を短寿命核種あるいは安定核種に核変換するための技術。加速器駆動による核破砕中性子源と、MAを装荷した未臨界炉心を組み合わせ、外部源駆動の未臨界増倍によってMA核種を核変換し放射性毒性を低減する。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E443
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 エネルギー
専門度 -
2020年調査にはこの項目はありません。
実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 31 (原子力工学、地球資源工学、エネルギー学)
分析データ クラスタ 37 (電磁波・光学・レーザー・光半導体)
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
ADS実現に向けた研究を実施するための炉物理実験施設として、2020年度までは京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)を活用することができ、FFAG加速器と未臨界炉心を組み合わせた基礎実験を実施することができた。しかし、KUCAで使用されている高濃縮ウラン燃料板を米国に返還せねばならず、KUCAにおいて低濃縮U燃料が使用できるようになるまで、国内においてADS炉物理実験を実施することが極めて困難な状況である。
炉物理実験分野において今後訪れる困難状況を打破するためには、核燃料を用いない積分実験結果を活用して、高精度なADS設計計算に必要不可欠となる評価済み核データの更新(データ同化)を実施できるような技術開発が重要になる、と個人的には考えている。