NISTEP注目科学技術 - 2020_E432

概要
電子顕微鏡を用いた低分子の微小結晶構造解析。
分子の立体構造解析はX線あるいは中性子結晶構造解析が得意とするところであるが、大きな結晶が必要となる。ノーベル賞の受賞前後より生体高分子のクライオ電子顕微鏡の解析データは急増しているが、発表のプラットフォームが乏しいこともあって低分子あるいは中分子の構造データはあまり解析例がない。近年の医薬品開発には中分子は重要な位置づけを占めつつあるが、その論理的な分子設計には正確な立体構造が不可欠であり、電子顕微鏡による高精度な立体構造モデルの構築は重要と考える。また、金属配位分子の金属イオンの荷電状態(+2,+3などの形式電荷ではなく+1.2などの実際の電子状態に基づくもの)の決定も高精度であれば可能になると期待されており、医薬品分子設計において重要なツールとなると期待している。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E432
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度 -
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実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 43 (分子レベルから細胞レベルの生物学)
分析データ クラスタ 54 (理化学/分子化学)
研究段階
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インパクト
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必要な要素
生体高分子の立体構造データベースはPDBが一般的であり無償で利用できる。低分子の立体構造データベースはCSDが存在しているが有償である。無償で利用可能な低分子あるいは中分子の立体構造実験データベースが存在すれば、より一般化するのではないかと考える。