NISTEP注目科学技術 - 2020_E419

概要
外場による量子相関の制御:外場、特に電磁場による物質の量子状態制御については、これまでに多くの研究が行なわれてきた。そこでは「外場」と「物質」の境界は明確であり、あくまで物質系(~電子系)の状態が制御の対象であった。近年、外場と物質がいわば一体化した、ハイブリッド状態が注目されており、物質あるいは外場単独では得られない新たな状態の解明が課題となっている。一方、多体量子系の物理に量子相関が大きな役割を果たすことが、量子情報科学の研究を契機としてわかってきた。このことは、上記「ハイブリッド状態」の物性解明にも量子相関に着目した研究が重要であることを示唆しており、このような観点からの物性研究と共に、それを応用した多体量子状態あるいは量子相関の制御が、新規材料や材料機能発現のための技術として期待される。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E419
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度 -
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実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 13 (物性物理学)
分析データ クラスタ 48 (スピントロニクス)
研究段階
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インパクト
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必要な要素
ハイブリッド状態を保持するための技術、特に応用面では常温での保持技術が重要となる。また、こうした量子状態について多体相関を直接的に観測する実験手法および理論も必要である。