NISTEP注目科学技術 - 2020_E410
概要
3Dプリンタを用いた3次元放射線線量計の開発。放射線治療には事前に治療計画が必須であり、現在、コンピュータによる計算やファントムと1次元線量計を用いたシミュレーションが治療毎に行われている。しかしながら、既存手法による1次元線量計では完全な線量分布を把握する事が困難であり、患者の体格や臓器の形状の違いによる誤差が発生する。そこで、注目する研究では、3Dプリンタを用いて患者毎の形状のファントムを放射線に有感な材料で構築する取り組みが行われている。同材料はラジオクロミックと呼ばれる性質を持ち、放射線によりその色が変化する。この色の変化から被ばく線量値を見積もる事が可能であり、3次元的にスキャンを行う事により連続的な被ばく線量分布の計測が可能となる。上記研究は、産業技術総合研究所 藤原健 氏を中心として行われている。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E410 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 52 (内科学一般) |
分析データ クラスタ | 43 (医用画像工学) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
現行ラジオクロミック材料では放射線による感度が十分に高いとは言い難い。その為、放射線に対する感度の向上ブレークスルーが必要であると考えられる。