NISTEP注目科学技術 - 2020_E402

概要
放射冷却によって夜間だけでなく昼間も受動的に冷却する日中放射冷却の研究が進んでいる。この研究では、光学設計によって表面被覆(表面コーティング)の可視から赤外までの分光吸収率を制御することと、表面被覆の伝熱設計を行うことが性能向上の鍵となる。この1,2年で企業の参入が相次ぎ、実用化が近づいている。今後の研究の進展によって日中放射冷却が単にものを冷やしたり日射加熱を抑制する目的だけでなく、環境発電などにも応用されることが期待される。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E402
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 公的機関
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度 -
2020年調査にはこの項目はありません。
実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 19 (流体工学、熱工学)
分析データ クラスタ 36 (熱・流体・波・運動エネルギー)
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
本技術が想定する屋外での放射冷却は、プランクの法則により地表と宇宙との温度差で放射熱量が律速されてしまう。そのため、ブレークスルーとして古典的なプランクの法則を凌駕する放射伝熱機構が開発されることを期待する。それを日中放射冷却構造と組み合わせることで、日中放射冷却による放射熱量を飛躍的に増加でき、冷却能力が向上されるだろう。