NISTEP注目科学技術 - 2020_E361
概要
月面探査技術。H3ロケットの開発も最終段階に入っており、日本も米国および米国の民間企業に引き離されない程度の技術の蓄積が進みつつある。今回の月面探査についてはエレクトロニクスの進歩を受けて1960年代とは比較できないほどの効率化が予想される。例えば、直接光通信による月面に送り込んだヒューマノイドロボットの遠隔操縦(スレーブモードコントロール)等。月面とは通信をする上で光で数秒ほどのタイムラグが生じるが、火星やリュウグウほどではない。これらは月面の学術的探査のみならず、多くの「スピンオフ技術の発展」が期待される。(実際にアポロ計画の時もそうだった)。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E361 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 公的機関 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 24 (航空宇宙工学、船舶海洋工学) |
分析データ クラスタ | 9 (素粒子・原子核・宇宙物理学) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
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必要な要素
21世紀の現在においては1960年代に存在しなかった、「光通信」「近傍大容量通信(ブルトゥース)」、ドローンに代表される「ネオジウム磁石モーター」「パワー半導体」、さらに高効率薄膜太陽電池、等、「ハードウェア」については大きな発展を遂げた。今後求められるのは、それらを制御するソフトウェア、あるいはAI等の操作援用システムなどであろう。(これはそのまま、「テレワークによる工場での生産管理」に転用可能)。さらに一部の構造材料(鉄鋼材料、セメント、コンクリート)を月面資源から作製できるようになれば、さらなる飛躍が期待される。「ハードウェア」としては新しいタイプの「冶金技術」が必要になる可能性がある。