NISTEP注目科学技術 - 2020_E262
概要
ナノテクノロジーの進展に伴い,材料の内部構造を制御して新しい機能を発現させるメタマテリアルの創出に関する研究が2010年頃から科学技術界で台頭している.対象とする機能は,マルチスケール・マルチフィジックス現象も含めた音響特性,光学特性,熱特性,変形特性,振動特性など幅広く,次世代材料の開発につながる新しい分野と言える.現在のところはコンセプトベースの研究が多く社会への実用化からはまだ遠いと思われるが,ラボ試験での具現化や理論モデルの構築など実験と解析の両側面からアプローチして前例のない新規材料を提案できる研究姿勢が魅力的である.
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E262 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ものづくり |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年以降 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 18 (材料力学、生産工学、設計工学) |
分析データ クラスタ | 46 (データサイエンス/機械学習・AI) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
問2で回答したように現在のところはコンセプトベースの研究が多い.最近はメタマテリアルの研究が増加傾向にありその適切な分類は難しく,全体で括って実現可能性の話しをするのは困難である.言い換えると,10年未満に実現可能なメタマテリアルの種類もあるし,既に実現されているものもある.一方,例えば光学クローキングや光学吸収体などすぐに実現ができなさそうなテーマもあり,その点を鑑みて問3では後者を選択した.多くのメタマテリアルではナノ・マイクロスケールでの内部構造の制御が必要とされており,3Dプリンタや自己組織化の技術革新やバイオテクノロジーの進歩と連動してブレイクスルーが起こると予測される.