NISTEP注目科学技術 - 2020_E254
概要
ある種の高分子水溶液は温度の上昇に伴ってゾル-ゲル転移する.このような性質をもつ高分子は”インジェクタブルポリマー”と呼ばれ,室温(体外)ではゾル状態であるが,生体内に注入することで投与部位でゲルを形成させることができる.同時に薬物を注入することで,薬物を患部で徐放することができたり,細胞を同時に注入することで組織再生足場材料として利用できると注目されている.
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E254 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 90 (人間医工学) |
分析データ クラスタ | 6 (分子生物学/診断・治療) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
インジェクタブルポリマーとしては,poly(propylene glycol)(PPG)鎖の両端にpoly(ethylene glycol)(PEG)鎖がついたPEG-PPG-PEGトリブロックコポリマーが最もよく知られている.その他のインジェクタブルポリマーも,PEG-PLGA-PEGと同様生体適合性を担保するために,似たような分子構造を有している.これらの実用に向けた課題としては,
①乾燥状態が粘稠固体であるため,使用現場での秤量が困難.
②粘稠固体な上,溶解に長時間を要するなど,調液が困難.
という問題がある.また,ゲル化温度やゲル化時間,ゲル強度などを自在に制御できることも必要であると考えられる.
①乾燥状態が粘稠固体であるため,使用現場での秤量が困難.
②粘稠固体な上,溶解に長時間を要するなど,調液が困難.
という問題がある.また,ゲル化温度やゲル化時間,ゲル強度などを自在に制御できることも必要であると考えられる.