NISTEP注目科学技術 - 2020_E208
概要
酸化物イオン導電体を用いた酸素分離デバイスい注目している。酸化物イオン導電体を用いた酸素分離技術そのものは、歴史が古く、既にこの技術を応用した空燃比制御用酸素センサは広く普及している。しかし、深冷分離や吸着法に変わる酸素濃縮デバイスとしては、最近やっと実用化が始まった段階である。本技術は、酸素分離、濃縮を小型なデバイスで、連続的に行えるため、医療用の酸素などオンサイトでの酸素製造が必要となる場面での活躍が期待される。本技術のブレークスルーとして、低温で酸化物イオンを伝導する固体電体質材料の開発と低温作動に有用な電極材料の開発の二点が挙げられる。最近では、400℃以下の温度まで10-2S/cmを超える伝導率を示す固体電解質が開発されており、残すは電極材料の開発という段階まできている。さらに、技術は、酸素源としてCO2を用いることで、CO2のCOへの転化技術にも応用できることから、2050年までにネットゼロエミッションが謳われる現代において、重要な技術へと転換が期待される。この場合も、CO2還元に適した電極材料の開発が必須となる。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E208 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 26 (材料工学) |
分析データ クラスタ | 11 (理化学/エネルギー・脱炭素) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
400℃以下での、酸素還元、CO2還元反応を可能する電極材料の開発