NISTEP注目科学技術 - 2020_E175

概要
コヒーレントラマン散乱顕微鏡による非侵襲細胞分子イメージング.
皮膚の非侵襲計測でヘルスケア領域の活用を視野に,国内外の技術を検討しているが,光学や分光専門の企業での実施はできない先端技術であり,国内外の一部大学の先端領域で検討されている.自分たちは企業のターゲット一致していないためメディカルへの応用を想定していないが,本技術により,癌などの細胞の成分ごとのモルフォルジーの変化が伴う疾患の,非侵襲計測が可能になると考えられる.in vivo計測で内視鏡などでできればいいが,そこには10年以上の時間がかかると考えられる.一方で,手術時の組織切片の迅速診断にはすぐにも活用できるレベルであり,米国研究チームはベンチャー企業を立ち上げている.しかし,この分野では,分子イメージングではないOptical cohenrece tomography技術が専攻してメディカル活用をめざしてすすめており,欧州で先行している.細胞の分子種を特定できるため,コヒーレントラマンのほうが判別正確性があがると思われるが,医療領域との連携などで政治的・組織的な条件もあるとおもわれ,純粋にいいものが活用されるわけではないのかもしれない.
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E175
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 企業
専門分野 ライフサイエンス
専門度 -
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実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 90 (人間医工学)
分析データ クラスタ 6 (分子生物学/診断・治療)
研究段階
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インパクト
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必要な要素
・工学研究者とメディカル研究者との連携
・工学の研究者が新技術を臨床試験におとしこむまでのハードル
・メディカルの研究者が工学技術を理解できないこともおおいため,そのバッファーとなる研究者も必要であるため,そこがまわっていないと考えられる.
・技術的には,集光効率の向上のブレイクスルー
・レーザー光源の開発の進化