NISTEP注目科学技術 - 2020_E115
概要
超高精細フルカラーホログラフィー
スマホやテレビなどの通信・放送分野、さらに離島などの遠隔医療や手術などの高度医療の分野で高精細の3D映像の実現が期待されている。現在、スマホでは、200万画素2K(フルHD)の4倍の4K (800万画素)が普及し、放送や医療の分野では、2Kの16倍の8K(3,300万画素)がすでに実用化されている。今後は、さらなる高い画素数を持つ32Kや64Kなどの空間光変調器(SLM: Spatial Light Modulator)を用いたホログラフィーによる3D技術の発展が期待される。この超高精細フルカラーホログラフィーの技術は、今後の通信や放送、医療分野の状況を一変させる可能性がある。今後、高い画素数を持つSLMを実現するためには、液晶デバイスなどの現状3μmピッチ程度の画素サイズを1μmピッチ以下までに微細化するとともに、デバイスの駆動技術、信号処理技術の開発のほか、ミリ波などアンテナ技術で活用されているフェーズドアレイの技術を光に応用したビームステアリング(Beam-Steering) の開発が不可欠である。この分野ではMITなど欧米の大学が先行をつけているが、最近ではソウル大やサムスン電子など韓国勢も力を入れてきている。https://www.nature.com/articles/s41467-020-19298-4
日本も、官民を問わずこの分野の研究開発へのサポート期待したい。
スマホやテレビなどの通信・放送分野、さらに離島などの遠隔医療や手術などの高度医療の分野で高精細の3D映像の実現が期待されている。現在、スマホでは、200万画素2K(フルHD)の4倍の4K (800万画素)が普及し、放送や医療の分野では、2Kの16倍の8K(3,300万画素)がすでに実用化されている。今後は、さらなる高い画素数を持つ32Kや64Kなどの空間光変調器(SLM: Spatial Light Modulator)を用いたホログラフィーによる3D技術の発展が期待される。この超高精細フルカラーホログラフィーの技術は、今後の通信や放送、医療分野の状況を一変させる可能性がある。今後、高い画素数を持つSLMを実現するためには、液晶デバイスなどの現状3μmピッチ程度の画素サイズを1μmピッチ以下までに微細化するとともに、デバイスの駆動技術、信号処理技術の開発のほか、ミリ波などアンテナ技術で活用されているフェーズドアレイの技術を光に応用したビームステアリング(Beam-Steering) の開発が不可欠である。この分野ではMITなど欧米の大学が先行をつけているが、最近ではソウル大やサムスン電子など韓国勢も力を入れてきている。https://www.nature.com/articles/s41467-020-19298-4
日本も、官民を問わずこの分野の研究開発へのサポート期待したい。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID | 2020_E115 |
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調査回 | 2020 |
注目/兆し |
2020 ※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。 |
所属機関 | 団体 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | - 2020年調査にはこの項目はありません。 |
実現時期 | 10年以降 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 21 (電気電子工学) |
分析データ クラスタ | 38 (計算機・電気通信・通信デバイス・量子計算機) |
研究段階
2020年調査にはこの項目はありません。
インパクト
2020年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
今後、高い画素数を持つSLMを実現するためには、液晶デバイスなどの現状3μmピッチ程度の画素サイズを1μmピッチ以下までに微細化するとともに、デバイスの駆動技術、信号処理技術の開発のほか、ミリ波などアンテナ技術で活用されているフェーズドアレイの技術を光に応用したビームステアリング(Beam-Steering) の開発が不可欠である。また、レーザを用いずにLEDなどの一般的な照明器具、蛍光体などの発光や太陽光などの自然な光を利用したホログラフィーの研究開発も注目される。