NISTEP注目科学技術 - 2020_E21

概要
原子・イオンや超伝導キュービットにより構成される大規模人工量子系を用いた量子技術全般。Google社による量子コンピューティングにおける量子超越の達成は記憶に新しいが、量子コンピューティングを始めとした量子技術(量子シミュレーション、量子センサー、光格子時計など)は、自然界の基礎法則である量子力学の可能性を極限まで活用した技術として注目されている。その実現舞台は多岐にわたり、Google社の用いた超伝導キュービットの他、冷却原子気体、イオントラップ、リドベルグ原子などの原子・イオン系を用いた大規模人工量子系が世界各国の研究機関において実現されている。万能量子コンピューティングを可能とする量子コンピュータの完成までにはまだ長期的な視野が必要であるが、短期的・中期的な視点から見ても、人類が量子系を扱う技術を極限まで高めることはテクノロジーのフロンティアである。
キーワード
2020年調査にはこの項目はありません。
ID 2020_E21
調査回 2020
注目/兆し 2020
※2020年調査にはこの項目はありません。区別のため、便宜上 「2020」 としています。
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度 -
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実現時期 10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 13 (物性物理学)
分析データ クラスタ 48 (スピントロニクス)
研究段階
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インパクト
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必要な要素
万能量子コンピューティングを可能とするためには扱える量子ビットの数を現状達成されている数よりもかなり増やす必要がある。量子コンピューティングに限らず、量子技術の性能は扱える量子系のスケールに依存する。そのため、量子系の大規模化のための技術的ブレークスルーが望まれる。