NISTEP注目科学技術 - 2022_W117

概要
経済安全保障の点から、レアメタル等の安定確保は重要である。これまでの海洋分野の研究から南鳥島沖などの日本のEEZ内の深海底に、マンガン団塊、コバルトリッチクラスト、等の有用な資源があることが分かっているが、それを引き上げるためのコストがかかりすぎるため実現していなかった。その主な理由は、深海底での採取装置(有人・無人関わらず)の活動限界にあるとされる。これについては原子力電池(小型原子炉では管理が面倒)を用いて活動限界を突破し、さらに海中通信技術とAIを用いた無人潜航艇、無人資源輸送浮上船などを使えば解決の糸口が見える。この分野はまだそれほど技術開発が進んでおらず(特に経済産業省など)、文部科学省として多くの基盤研究・基盤技術を動員し、総合化することで、研究が進展すると期待できる。文部科学省が取り組む「兆し科学技術」として、期待が持てるテーマである。

概要図表8の宇宙・海洋・地球・科学基板分野の「海底・海洋資源」
概要図表6のマテリアル・デバイス・プロセス分野の「原子力電池」「熱電・熱発電素子」
キーワード
海底・海洋資源 / 原子力電池 / 熱電・熱発電素子
ID 2022_W117
調査回 2022
注目/兆し 兆し
所属機関 公的機関
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 -
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 24 (航空宇宙工学、船舶海洋工学)
分析データ クラスタ 2 (マシンインテリジェンス/センシング・データサイエンス)
研究段階
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インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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