NISTEP注目科学技術 - 2022_W25

概要
大阪のビルで放火事件が発生し,多くの人命が失われた.ガソリン10L程度が放火に使われたが,逃げ場がなかったことで避難できず,また,発生した一酸化炭素が充満したことで一酸化炭素中毒となった.このような火災事故や事件は,これまでにも繰り返し発生しているが,安全対策が十分とは言えない.
現状の法律で建設されている建物でもとれる安全対策を,至急,検討する必要がある.煙や一酸化炭素の流れを精度良く予測するシミュレーション技術を開発して,安全対策に応用することが可能になると考えられる.例えば,通気口や排煙装置の設置等を検討することが可能となる.
また,可視化技術を応用して,煙の流れや一酸化炭素の流れを視覚的に把握できるようにして,例えばバーチャル空間での避難訓練を実現し,命を守る行動ができる人を増やすことができる.
キーワード
火災の高精度シミュレー ション技術 / 災害状況の正確な把握や予 測に関する科学技術 / 情報を迅速・的確に伝え行動を促す技術
ID 2022_W25
調査回 2022
注目/兆し 兆し
所属機関 大学
専門分野 エネルギー
専門度
実現時期 -
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 25 (社会システム工学、安全工学、防災工学)
分析データ クラスタ 2 (マシンインテリジェンス/センシング・データサイエンス)
研究段階
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インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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