NISTEP注目科学技術 - 2022_W23

概要
相分離創薬。細胞の内部でタンパク質や核酸などの生体高分子が液-液相分離を起こして液状の凝縮物を形成することが2009年にScience誌に報告されて以来、細胞内に存在する凝縮体の多くが液-液相分離によって形成したものであることが次々と明らかになってきており、さらには、これらの凝縮物が細胞内プロセスの動的な制御に密接に関連することが分かってきた。特に、相分離の破綻が様々な難治性疾患、特に神経変性疾患の原因となっている可能性が明らかになりつつあり、関連タンパク質の相分離機構とその破綻が与える影響の解明に向けた研究が急速に取り組まれている。こうした知見をもとに、細胞内の異常な相分離現象に介入するための薬剤を開発するための創薬が、神経変性疾患等の難治性疾患の治療につながると期待されている。
キーワード
タンパク質間相互作用 / 神経変性疾患 / 認知症
ID 2022_W23
調査回 2022
注目/兆し 兆し
所属機関 公的機関
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 -
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 43 (分子レベルから細胞レベルの生物学)
分析データ クラスタ 42 (細胞生物学)
研究段階
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インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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