NISTEP注目科学技術 - 2023_E125
概要
食用に供せる太陽電池
キーワード
有機薄膜太陽電池 / 色素増感型太陽電池 / 食用エレクトロニクス
ID | 2023_E125 |
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調査回 | 2023 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | 高 |
実現時期 | 10年以降 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 35 (高分子、有機材料) |
分析データ クラスタ | 27 (理化学/半導体・ナノ・材料) |
研究段階
私自身は有機太陽電池の研究を行っているだけであるが,食用エレクトロニクス(Edible Electronics)については2020年にAdvanced Mterials Technologies 誌にレビュー論文が掲載されているものの,国内での研究例は聞いたことがない。
インパクト
有機鉛系ペロブスカイト太陽電池について,大規模な税金投下を伴う国家プロジェクトにより実用化を目指して研究開発が進められている。しかしながら,本質的に脆弱な物性のため比較的短期間での廃棄は免れず,その際には,すでに現在米国でCdTe太陽電池について問題となっているように,毒性が問題となることが予想される。
食用にできるほど毒性を低減させた太陽電池の開発により,環境・エネルギー・資源・生態系への貢献はもちろん,災害に備えた物資備蓄などについてもポジティブな変革を引き起こすことができると考える。
食用にできるほど毒性を低減させた太陽電池の開発により,環境・エネルギー・資源・生態系への貢献はもちろん,災害に備えた物資備蓄などについてもポジティブな変革を引き起こすことができると考える。
必要な要素
材料・製法について,要素技術を開発していくことが重要である。