NISTEP注目科学技術 - 2022_E395

概要
高分子であるタンパク質の合成、通常、微生物を使った発現によって行われている。創薬上、構造を修飾したタンパク質の供給は重要な技術であるが、それを実現するには、遺伝子組み換えによる発現ではなく、化学合成が必要となる。一方で、化学合成によって数百残基のペプチドを連結する事は困難であり、タンパク質の化学合成には限界があると思われていた。最近、ペプチド残基を効率的に連結摺るライゲーション技術が向上し、数百残基のペプチド連結によるタンパク質の人工合成が可能になりつつある。
キーワード
タンパク質 / 化学合成 / ライゲーション
ID 2022_E395
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 37 (生体分子化学)
分析データ クラスタ 5 (分子生物学/薬理学)
研究段階
数十残基のペプチドを固相法など、従来の方法で合成した後、これらを効率的に連結するライゲーション技術が研究されている。収束的な合成法を有効に活用するための合成法が盛んに研究されている。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
ライゲーション技術の拡張と、簡便なタンパク質精製技術、構造解析技術の発展が必要になるであろう。