NISTEP注目科学技術 - 2022_E383
概要
「海洋微細藻類による炭酸ガス固定および物質生産の応用と地球環境の維持」
海洋微細藻類(珪藻、円石藻等)は、海洋炭酸ガス固定の多くを担い、海洋の生態系と地球環境において重要な役割を担っている。ゲノム、オイル生産、培養法に関する研究が進んだことで、海洋微細藻類の利用方法が確立しつつある。高速増殖する珪藻が発見され、太陽光を利用した高速炭酸ガス固定と物質生産への応用が期待される。持続可能な社会を実現するために、海洋微細藻類の物質生産と地球環境への貢献の解明は注目に値する。
海洋微細藻類(珪藻、円石藻等)は、海洋炭酸ガス固定の多くを担い、海洋の生態系と地球環境において重要な役割を担っている。ゲノム、オイル生産、培養法に関する研究が進んだことで、海洋微細藻類の利用方法が確立しつつある。高速増殖する珪藻が発見され、太陽光を利用した高速炭酸ガス固定と物質生産への応用が期待される。持続可能な社会を実現するために、海洋微細藻類の物質生産と地球環境への貢献の解明は注目に値する。
キーワード
海洋微細藻類 / 珪藻 / オイル生産 / 炭酸ガス固定 / 太陽光
ID | 2022_E383 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ナノテクノロジー・材料 |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 40 (森林圏科学、水圏応用科学) |
分析データ クラスタ | 31 (環境化学) |
研究段階
日本藻類学会では、微細藻類を宿主とした新しい遺伝子組換え系が発表されつつあり、生物を利用した物質生産システムに関してパラダイムシフトが起きつつある。世界各国の企業でも、微細藻類によるオイルの生産が開始されつつある。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
地政学的なリスクは、エネルギー面での安全保障という観点から本技術の実現を加速する可能性がある。さらに、我が国は広大な領海、排他的経済水域を持つ海洋国家あるという再認識がなされ、国内の海洋生物資源の早期確保は国家戦略として非常に重要であるという共通認識がなされて集中的な投資が行われれば、実現は大幅に加速されると考えられる。