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NISTEP注目科学技術 - 2022_E381

羊を使った除草・耕作放棄地管理

綿羊の家畜としての飼養技術はある程度確立していると考えられる。また耕作放棄地管理や畦畔管理も多くの研究蓄積があるが、両者を組み合わせる試みは少ない。また、アニマルウェルフェアは鶏、豚、牛については多くの研究蓄積があるが、羊についてわが国では当分野の蓄積は少ないと考えられる。
しかしながら、今後わが国の中山間地域ではさらなる少子高齢化、労力不足が進行すると考えられ、国際的には飼料穀物の需給は中長期的には逼迫気味と予想される。また、石油をはじめとする化石燃料の使用は年々きびしくなると考えられる。国内資源（雑草）をたんぱく質（肉）や繊維（羊毛）に変換できることは大きな社会的インパクトを持っている。

羊と人間の触れあいによる羊側・人間側の効果の定量化、羊の除草能力の定量化、このようにして使用した羊の製品（肉・繊維・羊皮等）のコストの定量化、脱プラ