NISTEP注目科学技術 - 2022_E355
概要
顔画像からストレスや心理状態を評価する技術.
表情は隠された感情や感情に影響する脳の状態,心理状態を反映すると感がられ各方面から研究が進められてきた.近年の画像処理技術の向上により,心理状態を数値化する試みは飛躍的に進歩しつつある.その中で,重要なのは,教師データとなる客観指標との対応である.昨今の国内外の状況において,ストレスによる心身状態の悪化はヘルスケア分野において重要なターゲットである.その中で,唾液・血液・尿などを用いずにストレスを遠隔でも評価できる指標のニーズは高い.脈拍でなく顔画像で評価できる場合は,汎用カメラで対応できること,ウェアラブルデバイスも必要でないことから,遠隔での見守りなどの活用先も大きいと考えられる.
表情は隠された感情や感情に影響する脳の状態,心理状態を反映すると感がられ各方面から研究が進められてきた.近年の画像処理技術の向上により,心理状態を数値化する試みは飛躍的に進歩しつつある.その中で,重要なのは,教師データとなる客観指標との対応である.昨今の国内外の状況において,ストレスによる心身状態の悪化はヘルスケア分野において重要なターゲットである.その中で,唾液・血液・尿などを用いずにストレスを遠隔でも評価できる指標のニーズは高い.脈拍でなく顔画像で評価できる場合は,汎用カメラで対応できること,ウェアラブルデバイスも必要でないことから,遠隔での見守りなどの活用先も大きいと考えられる.
キーワード
産業衛生 / 地域保健 / 健康の科学
ID | 2022_E355 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 企業 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 58 (社会医学、看護学) |
分析データ クラスタ | 33 (脳科学・心理学・認知科学) |
研究段階
ストレスに限らず,感情など心理状態を顔画像から評価する試みは,情報工学系,心理系と別々に行われていることが多い.要素技術としては完成に近いところであると考えらえれる.しかし,医学との連携が少ないのが本領域の欠点である.
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
画像などからヘルスケア情報を取得する研究領域のおいて最も重要なのは,1:医学系と情報工学系・心理系などとの共同研究,2:心理状態やストレス状態を確実に取得していることがわかる実証実験の系,の2つに限る.2については倫理の問題でなかなかクリアなデータを取得することがむずかしいため,単独の共同研究では実効がむずかしい医学連携は,大きなプロジェクト手動で,医学と情報工学や心理との共同プロジェクトがあると良いのではないかと思う.