NISTEP注目科学技術 - 2022_E323

概要
ハイエントロピー合金のマテリアルズインフォマティクス技術を用いた開発。
通常の物質合成は2-3種類の合成を、経験的に行なっていたが、マテリアルズインフォマティクス技術の導入に伴い、開発速度が飛躍的に高速化することが期待されている。
中でも5種類以上の元素からなるハイエントロピー合金は、ドーピングとは異なり、5種類以上の元素が等量の組成でできている合金であるため、これまでの経験則的な方法で作るには困難が伴う。
また、ハイエントロピー合金では相乗効果による極めて高い触媒反応を示す、高い高温耐性を示す、高強度材料となるなど、通常の合金よりも優れた特徴を持つ可能性がある。
キーワード
ハイエントロピー合金 / マテリアルズインフォマティクス技術 / 触媒材料
ID 2022_E323
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 26 (材料工学)
分析データ クラスタ 11 (理化学/エネルギー・脱炭素)
研究段階
平成30年から新学術領域研究「ハイエントロピー合金」がスタートしている。
生体用インプラントや航空・宇宙分野の耐熱性材料に向けたチタン系ハイエントロピー合金の開発などが報告されており、今後もマテリアルズインフォマティクスの活用により、これまでわからなかったハイエントロピー合金が生み出されていくものと期待している。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
目的に応じたハイエントロピー合金の自在設計・合成技術の開発。
具体的な応用・改善例。