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NISTEP注目科学技術 - 2022_E319

これまで、遺伝子発現の解析をするためには、抗体を用いた研究であった。
それを人工的な環状ペプチドに切り替えようとする技術である。
環状ペプチドには、SS結合が含まれていないため、これまでの還元剤使用などの束縛がなく、
その分子量が小さいために、連結させることで、近傍に存在する修飾を同時に検出可能である。
さらに、環状ペプチドは動物に依存しないため、愛護の点からも、研究推進は重要である。

環状ペプチドは、合成するため、光学異性体を用いると体内での半減期が伸びたりすることから、
細胞内・体内での機能評価に展開することが容易である。

すでに、環状ペプチドの合成法は、完成している。
現在、いったん結合・認識したターゲットを効率よく離すため、容易に開環するようなシステムを構築しているところである。

また、環状ペプチド　ライブラリーの合成を終えていることから、
特異的に結合するペプチドを濃縮・精製後、配列の決定をするシステムの構築を行っている。
配列が決定できると、完全合成により、大量に用意することができる。

これらは、基礎研究だけでなく、抗体に置き換わる産業を作り出すことになると考えられ、
重要である。

この実験系の構築は、少人数で進めることが可能である。
実際に産業に結び付けるとなると、人材・関連する企業のサポートが必要である。

ます、実験系の確立のため、研究費の獲得が必要である。
さらには他国に情報が漏れない形で、　企業をの情報のやり取りが必要である。
企業との連携にあたり、サポートしてくださる企業の探索などの支援が必要である。