NISTEP注目科学技術 - 2022_E294

概要
材料形成のプロセスを制御してよりよい材料を作ることは実際の材料開発で重要である。材料の構造などが完全に理解できたとしても、その構造がいかに形成されるのか、またどうすれば効率よく、また大規模にその構造を作ることができるのかということは別の問題として残っている。そこで、材料形成プロセスをデザインしてよい性能をもつ材料を作るという試みが考えられ、プロセスインフォマティクスなどと呼ばれ注目されている。しかし、個別の問題に対してプロセスを制御するということは従来から行われてきたものの、無数に考えることができるプロセスというものをどのようにして一般化してとらえて、汎用性のあるプロセスインフォマティクスを実現するのかは大きな課題である。
キーワード
プロセスインフォマティクス / 機械学習 / 制御 / 材料構造形成 / 非平衡
ID 2022_E294
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 26 (材料工学)
分析データ クラスタ 54 (理化学/分子化学)
研究段階
個別の問題に対する制御の枠組みは広く研究が行われているものの、どの程度一般性があるのかは大きな課題である。例えば、ある材料の形成プロセスで、プロセスAを変えた時にどのような結果が得られて、逆によい結果を得るためにどのような制御が必要か、という研究は一般的に行われている。しかし、別のプロセスBを変えた時にどうなるのか、というのは全く未知の問題になってしまい、結局やってみないと分からないというのが現状である。そこで、基礎的な研究としてプロセスというものを抽象的にとらえて分類するというような理論的枠組みが今後必要になってくるのではないかと考えている。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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