NISTEP注目科学技術 - 2022_E288

概要
既存の衛星は軌道遷移や軌道維持に化学推進を用いており、搭載燃料により寿命が制限されている。全電化衛星は推進システムを電気推進へ置き換えることで、燃料使用量を大幅に低減し、衛星の寿命を大幅に伸ばすことが期待される。そのためには、信頼性の高くかつ高性能な電気推進システムが必要であり、現在国産での実現のため研究開発が進められている。
キーワード
宇宙 / 全電化衛星 / 電気推進
ID 2022_E288
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 宇宙・海洋・科学基盤
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 24 (航空宇宙工学、船舶海洋工学)
分析データ クラスタ 38 (計算機・電気通信・通信デバイス・量子計算機)
研究段階
 現在、JAXAにて全電化衛星の技術試験衛星の開発が進められており、現状23年度に打ち上げ予定となっている。この衛星では主に海外から購入した電気推進システムが利用されているが、国産での実現可能なシステムの研究開発も進められている。今後、技術試験衛星で得られたノウハウを基に、商業利用や純国産機へと進んでいくと考えられる。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
 衛星の長寿命化に対応する、長時間動作可能なシステムの信頼性の向上が重要である。