NISTEP注目科学技術 - 2022_E279

概要
「環境DNA」分析技術。海洋、湖沼、河川等の環境水中に含まれるDNA断片の塩基配列から、その発生源となった生物の存在を直接採取することなく知る方法。生物群集の現状把握において、調査効率が大幅に向上する可能性がある。
キーワード
環境DNA / 生物群集 / モニタリング
ID 2022_E279
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 公的機関
専門分野 環境
専門度
実現時期 10年以降
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 63 (環境解析評価)
分析データ クラスタ 14 (気候)
研究段階
特に魚類では優れた汎用プライマーが開発され、すでに実用化、民間企業においても分析業務を請け負うなど、活用されている。他の生物分類群でもプライマーが開発されているが、底生生物等では環境水中のDNA濃度が低いためか、現時点では検出力が低い模様。また、DNA濃度と生息密度や現存量の相関関係が低く、現時点では特定の生物の存在確認以上の用途には難がある。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
「環境DNA」を高度に活用するための周辺技術として、環境水中の低濃度DNA断片の濃縮技術、環境DNA濃度から発生源の生物の生息密度や現存量を推定する方法が必要。