NISTEP注目科学技術 - 2023_E11
概要
私の専門は数値流体解析である．この分野でも，他分野と同様に機械学習の導入が進み，これらの研究が盛んにおこなわれている．この技術の発展は目覚ましく，今後益々の発展が期待できる．具体的には，機械学習によって流体の流れ場の予測はもちろんだが，それを応用して，自動的に流れ場の変化が大きい場所に高精度なメッシュを貼ったり，初期条件や境界条件として予測した流れ場を用いたりして，シミュレーションにかかるトータルのコストを削減するような技術が研究されつつある．これらが実現されれば，解析までの工数を削減でき，電力削減や人手削減などにつながる．
キーワード
機械学習 / データ駆動科学 / 環境科学技術
| ID | 2023_E11 |
|---|---|
| 調査回 | 2023 |
| 注目/兆し | 注目 |
| 所属機関 | 大学 |
| 専門分野 | ライフサイエンス |
| 専門度 | 高 |
| 実現時期 | 5年未満 |
| 分析データ 推定科研費審査区分（中区分） | 60 （情報科学、情報工学） |
| 分析データ クラスタ | 46 （データサイエンス/機械学習・AI） |
研究段階
企業との共同研究も進んでおり，機械学習を用いたソフトウェアも販売されつつある．
インパクト
スパコンなどの使用を抑制でき，電力削減につながる
必要な要素
機械学習向けの大規模スパコンが足りていない状況であり，早急な基盤の整備が必要である