NISTEP注目科学技術 - 2022_E233

概要
 水は、社会基盤を支える必須の資源であるとともに、自然災害、自然環境、物質循環など様々な側面から社会構造、地球環境に影響を及ぼす、その動態を水循環の全体像として捉えて、水を的確に保全、活用し、災害リスクを軽減していくことは、喫緊の課題となっている。
 水循環の全体像を数値解析により分析・評価する技術は、わが国が最先端を進んでおり、表流水・地下水を一体としてその動態を把握することが可能になってきている。この技術では、水循環に伴って生じる物質循環も分析・評価することが可能である。
 この技術を活用して、世界各国で直面している様々な局面の水問題を、水循環の全体像を分析・評価することにより、地域ごとの水問題解決のための施策提案を行っていくことが嘱望されており、わが国がこれを主導していくことが期待される。 
キーワード
水循環 / 物質循環 / 数値解析 / 自然災害 / 地球環境 / 水資源 / 気候変動
ID 2022_E233
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 企業
専門分野 社会基盤
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 64 (環境保全対策)
分析データ クラスタ 63 (地域社会学・都市工学)
研究段階
基本的な解析技術は開発済である。
具体的な地域での課題に対応した水循環・物質循環解析事例の蓄積を飛躍的に伸ばし、多様な課題に対しする解析のアプローチ手法を詰めていく段階にある。
解析の基礎となる現状観測データの蓄積手法、衛星データの活用手法など、効率的な現状観測体系の研究が必要である。
社会実装を進展させていくために、多様な課題ごとに具体の地域でモデル的な分析・評価の取り組みを進めていく段階にある。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
研究開発・社会実装を進めていくための資金の確保
世界各国への技術の紹介・浸透
多様な課題ごとの、具体の地域でのモデル的な分析・評価の取り組み