NISTEP注目科学技術 - 2022_E203

概要
金属イオンと架橋性の有機配位子からなる結晶性の多孔性高分子(多孔性配位高分子(PCP)または有機金属構造体(MOF))は,外部気相圧力に応じてその結晶骨格に構造転移が生じることで特異な吸着挙動を示す.そのため,ガス貯蔵・分離のための有望な新規な材料として注目され,この十数年,精力的に新たなPCP/MOFの開発と,その機能の評価が行われてきた.今後はこれまでに蓄積されてきた膨大なPCP/MOFに関する知見を基に,それらを実社会に生かすための研究の重要性が増すと考えられる.
キーワード
多孔性配位高分子 / 有機金属構造体 / ガス分離
ID 2022_E203
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ナノテクノロジー・材料
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 34 (無機・錯体化学、分析化学)
分析データ クラスタ 11 (理化学/エネルギー・脱炭素)
研究段階
金属イオンと配位子の組み合わせを変えることで新たなPCP/MOFに関する研究は現在も盛んに行われている.しかし,近年はその実用化を目指して多くのベンチャー企業が立ち上げられている.それらの中から実用化に成功するものが5年程度の間に現れることが,この分野の研究が今後も盛んに盛んに行われるかの分岐点になると個人的には考えている.
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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