NISTEP注目科学技術 - 2022_E194

概要
低コストの再生可能エネルギーを用いて電気を製造し、水電解による大規模な水素製造,および同水素と空気中の窒素を用いたアンモニア合成,さらに製造したアンモニア(や水素)を日本まで海上運搬するエネルギー輸送システムの構築と,日本へ運搬したアンモニアの利用方法(混焼,専焼,分解)に関する要素技術の開発と実装化,に注目している。日本では,再生エネルギーを利用した発電はコスト的に絶対ペイしないので,海外からエネルギーキャリアを運搬するしかないが、ルート開発と海外への技術移転などの諸問題をどのように解決するのか,そして社会実装するのかに最も興味がある。
キーワード
再生可能エネルギーによる水素・アンモニア合成 / 水電解による大規模水素製造 / アンモニア直接燃焼・混焼技術 / グリーンアンモニア合成地から日本へ輸送ルートの開発 / 現地への技術移転(水電解,アンモニア合成)
ID 2022_E194
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 エネルギー
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 64 (環境保全対策)
分析データ クラスタ 31 (環境化学)
研究段階
水電解技術,アンモニア合成技術が既存技術でも構わないが、より効率的に製造できる技術の開発は必要。アンモニア運搬用タンカーなどのインフラは既存技術を用いれば良いので、技術開発というよりも、いかにして再生可能エネルギーに富む国との関係を強めるのか、現地へ技術移転し、製造したアンモニア(ないし水素)を日本まで運搬するルートを確保するのかに主題があると考える。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
いかにして再生可能エネルギーに富む国との関係を強めるのか、現地へ技術移転し、製造したアンモニア(ないし水素)を日本まで運搬するルートを確保するのかに主題があると考える。