NISTEP注目科学技術 - 2022_E176
概要
最近のGWAS解析より、孤発性アルツハイマー病の病態形成には、脳の免疫担当細胞であるミクログリアが密接に関わることが明らかにされた。また、ミクログリアの異常な活性化は、統合失調症や自殺念慮にも深く関わることが明らかとなっている。しかしながら、ミクログリアが如何にして認知症や精神疾患に関与するかは不明である。ミクログリアの調節機構が明らかとなれば、その科学知識を応用して難治性疾患に対する治療薬開発が可能となり、社会的なインパクトも大きい。
キーワード
ミクログリア / 認知症 / 精神疾患
ID | 2022_E176 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 52 (内科学一般) |
分析データ クラスタ | 53 (臨床医療/内科一般) |
研究段階
最近のGWAS解析より、孤発性アルツハイマー病(AD)の病態の悪化には、脳の免疫担当細胞(ミクログリア)が寄与する。しかしながら、ADの原因であるオリゴマー状の構造物とミクログリアとの関連は不明である。ミクログリアがどのようにして、これらの分子を認識し細胞応答を引き起こすのかが明らかとなれば、その科学知識を応用して治療薬開発が可能となり、弄便行為などへの対応に追われている介護者も助けられる。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
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