NISTEP注目科学技術 - 2022_E169

概要
「人工知能(AI)・シミュレーション技術・ビッグデータを活用した創薬」に着目している。
新薬の候補化合物の探索から非臨床試験、臨床試験へと続く医薬品開発では、膨大な実験と実験データの精査を繰り返す必要がある。したがって、新薬の開発には長い年月と多額の費用が必要とされてきた。AIとシミュレーション技術、ビッグデータを創薬に応用することで、効率化と生産性の向上が期待される。
キーワード
人工知能 / シミュレーション技術 / ビッグデータ
ID 2022_E169
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 ライフサイエンス
専門度
実現時期 5年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 47 (薬学)
分析データ クラスタ 46 (データサイエンス/機械学習・AI)
研究段階
特に低分子化合物を主薬とする医薬品開発において、すでに多くの国内外の企業・研究機関がAIと実験を組み合わせて創薬を行っており、成果が報告されてきている。低分子医薬以外の抗体医薬などバイオ医薬品の開発においても、AIとシミュレーション技術、ビッグデータを活用した創薬研究事例が少しずつ報告され始めている。今後、低分子医薬のみならず中・高分子医薬の創薬においても、AIとシミュレーション技術、ビッグデータを活用した創薬研究が進み、創薬にかかる期間・費用の削減が実現されることが期待される。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
創薬へのAI利用の実現化には企業や機関を越えた人材やデータ等の共有システムの整備が必要である。また、創薬に利用できるAIのさらなる開発が望まれる。