NISTEP注目科学技術 - 2022_E166

概要
データ駆動型の計測法
先端計測から得られる計測データは包括する情報が非常に豊富かつ複雑で、多くの場合はその一部分の情報しか活用されていない。こうした情報を最大限に引き出し、適切に解釈するためにはデータの数値解析が不可欠である。近年様々な分野で発達している機械学習・深層学習・AI技術と言われる数値解析手法と結びつくことによって、既存の計測装置の性能が結果的に飛躍的に高まることが期待できる。また過去のデータも改めて解析することにより、これまで捨てられていた重要な情報を引き出せる可能性がある。
ハードとしての装置開発と並んで、ソフトとしての装置開発とも言える科学技術である。
キーワード
データ駆動科学 / 計測 X データ科学 / 深層学習
ID 2022_E166
調査回 2022
注目/兆し 注目
所属機関 大学
専門分野 その他
専門度
実現時期 5年以降10年未満
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) 60 (情報科学、情報工学)
分析データ クラスタ 46 (データサイエンス/機械学習・AI)
研究段階
ある程度はすでに成果が出ているが、現状では研究者個人の研究業績にとどまっている。重要な成果を上げている研究者や研究チームが散在していて、お互いがあまり認識されていない。多くの人が利用できる技術となるためには、複数分野の人材が協力した開発、産官学の連携や関連する学会など通した大規模な情報発信などが必要である。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
実現には計測法に精通した上での数値解析の応用が必要である。
計測法の原理、計測対象の物質の物性、適切な数値解析法の選択、数値モデルの設計、こうしたことを統括して実施する必要がある。従って、個々の分野の専門家と、全体を理解するゼネラリストの協力が重要である。