NISTEP注目科学技術 - 2022_E165
概要
生物の化学感覚器が持つ、既存の質量分析器を凌駕した分子認識能の機構解明と再現
キーワード
超高感度センサー / 嗅覚 / バイオミメティクス
ID | 2022_E165 |
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調査回 | 2022 |
注目/兆し | 注目 |
所属機関 | 大学 |
専門分野 | ライフサイエンス |
専門度 | 高 |
実現時期 | 5年以降10年未満 |
分析データ 推定科研費審査区分(中区分) | 44 (細胞レベルから個体レベルの生物学) |
分析データ クラスタ | 6 (分子生物学/診断・治療) |
研究段階
超高感度分子センサーはすでに様々なプロジェクトで開発が進められているが、ハードウェア、デバイス開発を中心としており、その基礎となる分子基盤の解明は全く進んでいない。以前よりその核となる細胞外物質の探索が試みられているが、成果は上がっていない。また仮に関連分子が見つかったとしても、なぜ超高感度が実現できるのか、その分子モデルに関わる物理的原理は未解明でありまた、その機構には量子化学的機構が関与することも推察されている。このように社会実装が大きく期待されている分野ではあるが、その実現のための基礎的知見が不足しており、その解明には新規研究分野の開拓が必要であり、今後のブレークスルーが期待される研究分野である。
インパクト
2022年調査にはこの項目はありません。
必要な要素
現在のハードウェアに重きを置いた戦略課題設定では、その開発に必要な基礎的知見の探求が軽視されている。確かに廃れた研究分野ではあるが、今一度、課題選定の基準を検討すべき。